英語イマージョン学習法とは何か

理論

これまでの日本の英語学習法では英語が身につかない

『英語の勉強時間』の大きな誤解

英語学習と言えば何を想像しますか?

  • 文法の勉強
  • 単語の暗記
  • 発音ルールの勉強
  • TOEIC、英検等の問題を解く

この辺りかと思います。

ところで、これらの学習時間のうち、頭の中が英語の状態である時間はどれくらいありますか?

例えば、文法の勉強を1時間したとします。この中で英文を英語と認識して、英文↔情景や意味、とリンクさせた状態で理解しているのはおそらく数分ではないでしょうか?

私も学生時代に『英語の勉強時間』を称して行っていた活動のほとんどはこれ、でした。

従来の勉強方法では圧倒的にインプットが足りない

そのため、英語を確かに”勉強”してはいるのだけど、英文を英語として理解しようとしているわけではなく、日本語による英文パズル読解(私の造語)をしているに過ぎません。

学習には『インプット』と『アウトプット』が重要とよく言われますが、英文パズル読解はインプットではない、もしくはインプットとしてはかなり不足しています。(読むのに時間が掛かり、量に限りが生じてしまいます。)

しかし、真面目であればあるほど、学校で教えられるこの勉強法に多くの時間を割いてしまい、最終的にはインプット不足に陥ってしまいます
ましてや、全文日本語和訳などしていたら、完全に時間の無駄です。

実にもったいない状況と言わざるを得ません。

英語イマージョン学習法について

英語イマージョン学習法ってなに?

イマージョンとは『immersion』という英語で『浸ること』という意味です。

つまり、『英語にどっぷり浸かる環境』を作り出すことで英語を習得していく方法です。

人間には自然に言語を身につける能力がある

私には3歳の子供がいます。

産まれてからずっと家で見るテレビ番組は録画した『おさるのジョージ』や『トーマス』を英語音声にして繰り返し見させています。また、親自身も拙いながらも常に英語で話かけるようにしていました。

すると今では親の私以上に英語のテレビ番組を理解し、ぬいぐるみなどを使って、後で同じ場面を英語で再現しています。また、私が日本語で話しかけると『Speak in English』と言ってきます。

インターナショナルの保育園や幼稚園に行ってません。ただ毎日繰り返して英語のテレビ番組やDVDを見せているだけですが、それだけの能力が自然に身につけることができます。

言語獲得は大人でも可能

私自身『おさるのジョージ』を初めて見たときは英語が聞き取れなかったのですが、子供と一緒に毎日見ることで、だいぶ聞き取れるようになってきました。

それでも子供の方が聞き取りは上手にできています。

なぜでしょうか??

子供の方が真剣にコンテンツを見ているから、だと思っています。

大人はついついスマートフォンを触ってしまったり、家事や仕事の事を考えたり、明日のことを考えてしまったりします。

一方で、子供はジーーーっとすごい集中力でテレビを見ています。

効果的なイマージョン学習法

効果的なイマージョン学習法には使用するコンテンツのレベルがとても重要になります。

レベルの指標として、上記の『真剣にコンテンツを見ていられるか』というのが重要となります。

子供が例えばCNNニュースがついていたら、絶対に見たくないと思うでしょう。

そのため、レベルには2つの軸があると思っています。

内容レベル x 英語レベル

です。

下記は私個人が感じて、現在もよく見ているものを紹介します。

内容レベル 低 x 英語レベル 低

いわゆる英語圏の幼児向け番組となります。

『おさるのジョージ』も英語圏では3歳以上向けの番組になります。初めての場合はこれでも難しいと思うので、まずは『おさるのジョージ』が見れるようになりましょう。

たくさん単語もあってすごく勉強になります。

内容レベル 低 x 英語レベル 高

昔見たアニメの英語版を見ることもおすすめです。なぜなら、内容を知っていて、個人的に好きなため、見続けることができます。

Netflixであれば、たくさんの昔のアニメを見ることができます。

私は、『ポケモン』、『犬夜叉』、『幽遊白書』と見ています。

正直、英語のレベルがスラングなどもあり難しいですが、それでも内容がわかっているので、見続けることができます。

内容レベル 高 x 英語レベル 低

ドキュメンタリー番組は比較的スラングが少なく、映像と音声解説が合致しているため、わかりやすい場合が多いです。発音もとてもはっきりとされています。

私は歴史系が好きで、背景知識もある程度あるので、こういうドキュメンタリー番組を見ることが可能です。

内容レベル 高 x 英語レベル 高

私の場合は海外ドラマがこれに相当します。

海外ドラマの場合、文化的な違いがあり、何が面白いのかわからない、という場面が多いです。そのため内容を理解するのが困難となります。

また、英語のレベルもスラングなどが多くかなり難しいと思っています。

Podcastについて

Podcastに関しては、英語レベルが自分より低く、内容レベルも低い、もしくは自分の専門分野でないと厳しいと思います。

映像による予測ができないため、かなり難しいです。

Podcastはどうしても動画が見れない場合には良いですが、それを学習の中心においてはいけません。あくまで動画メインで学習を進めることがよいと思います。

まとめ

日本の英語学習法についての問題点は多くあります。

インプットを多くするための方法として、最近注目されている英語イマージョン学習法について解説しました。

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