英語イマージョン学習法のメリット・デメリット

理論

最近時々聞く、英語のイマージョン学習ってどうなの?効果あるの?

英語学習ってどうしても長続きしないけど、イマージョン学習法ならどうなの?

これまで、
・日本の中高では真面目に勉強してきたけど、特に英語ができるようにならず
・英会話教室も通ってみたものの、継続できずにやめてしまった
英語が聞けない・喋れない筆者が英語イマージョン学習法をおこなってみて、評価します。

結論は、私のように飽き性な人にはピッタリの英語学習法だと思います。

英語イマージョン学習法とは

英語イマージョン学習法は動画などのコンテンツを英語で見ることで、英語に『浸る(immerse)』環境を作る学習法です。

Stephen Krashen(スティーブン・クラッシェン)が主張した第二言語習得において重要だと主張した『インプット仮説』に基づき、可能な限りインプットの量を増やすことを目的としています。その『インプット仮説』では、現在の自分のレベルよりわずかに高いレベルのインプットを理解することで言語能力が向上することができると唱えられています。

よくある誤解

私が思うに、そこそこ真面目に勉強してきた人であれば、そこそこ文章は読めるし、英単語は覚えている、という自負やプライドが存在します。(私自身がそうでした)
そのため、本当の言語レベルは自分が思い込んでいるのより低いのではないか?と思っています。

ここでいう言語能力は『日本語を一切に必要とせずに英語そのものを認識できる言語能力』だとします。

そのため、たとえTOEICや英検試験で高得点であっても、その処理の中で日本語化処理をしているのであれば、それは『ちょっと日本語化処理能力が高い』だけであった『英語言語能力が高い』のではないと思います。

そのように、全く日本語を必要としないレベル、と思うと、意外とかなり簡単なレベルで止まっている人が多いのではないのでしょうか?

イマージョン学習法のメリット

楽しく継続できる

現在、YoutubeやNetflixなど様々なコンテンツを英語で視聴することができます。そのため、自分の好きな動画を無限に見続けることができます。

これは、試験勉強と考えて机に常に座って勉強することと比較して、かなり気楽に行うことができます。

暇な時間=英語学習時間に変えられる

自分の少しの隙間時間を常に英語にして過ごす、という”縛り”を入れるだけなので、隙間時間・暇な時間を常に英語学習時間として換算することができます。

ここで注意としては、わからないことがあっても、気にせずに流し続けることです。分からなくて一々調べていたらつまらなくなってしまいます。

文法的に正しいではなく、英語として正しい表現を学べる

私のような日本で今までの英語教育を受けていた者からすると、これまで通りの勉強を継続しても

  • 動画や文章を日本語に直訳しても日本語で考えると意味がよくわらない
  • 話したり、書いたりしてアウトプットしてみても、直訳調すぎて気持ち悪い

という現象がどうしても出てきてしまいます。

一方で、英語イマージョン学習法であれば、『なんとなく、こんなもんなんだ』的な感じで長時間流しておくことになります。

すると、新しい職場や部活のノリが次第に理解できるように、外国人のノリが理解できるようになります。

単語をイメージとして覚えられる

単語を覚えるのに、単語帳を使う人が一般的だと思います。
ある程度、基本的な単語はまとまって覚えておくことがいいこともありますが、イマージョン学習法ではイメージ・感動を伴って覚えることができます。

単語を覚えるのにオススメなコンテンツは『おさるのジョージ』です。

幼児向け番組であるため、様々な基本的な単語を教えてくれる一方で、生活では使うけれども、英単語帳ではあまり注目されない単語も多く紹介されます。

最近感動したのは
「texture(手触り)」という単語をジョージに教えて、ジョージが身近にあるいろいろなものの手触りを試していく動画でした。なんとわかりやすい動画なのだろう、と思いました。

イマージョン学習法のデメリット

効果の実感に時間がかかる

上記のような感動はあるものもありますが、実際には速攻で効果が実感できるものではありません。
数ヶ月して、昔見ていた動画を見直すとよく聞き取れるようになっている、などはありますが、数日では確実に効果はでません。

半年〜一年間は継続してみる必要があります。

一方で、私はこれまで色々と英語学習を試そうとしたものの、なかなか毎日継続するのが難しく、一ヶ月くらいするとやめてしまうことも多かったのですが、それに比べると好きな動画を見るだけなので、継続はしやすいと感じています。

短期的な試験対策にはならない

TOEICや英検試験などの試験を短期間で受験する必要がある場合には、そちらの問題集をした方が得点にはつながると思います。

問題の傾向やよく使用される単語などもあると思うので、そのような場合には向かないです。

見ているコンテンツを100%理解できない

見ているコンテンツは100%理解はできていません。生真面目な人はコンテンツの音声が理解できなくて、字幕を出して、聞き取ろうとするようですが、字幕を出した時点でリーディングの勉強になります。また、字幕で英文を読んで日本語に訳してしまう可能性が高いと思うので、あまり良くないのではないか、と思っています。

見ているコンテンツを100%理解はできていないが、内容の大筋は理解できる→OK

見ているコンテンツがほとんど理解できず、内容の大筋は理解できない→レベルを下げましょう

真面目に考えすぎずに、気楽に大筋がわかればOKという気持ちで取り組みましょう。

最初はアウトプットに向かない

上記のインプット仮説では、最初はとことんまでインプットを重視します。
赤ちゃんなどは最初の数年はまともに喋ることをせずにひたすらインプットのみを行っています。そこで、その言語の感覚を掴んでから少しずつ喋りはじめます。
そのため、英語イマージョン学習法では、最初の数カ月はアウトプットしない方がいいです。その時間があるならインプットをしておいた方がいいです。

私は『おさるのジョージ』が聞き取れるレベルになったら、アウトプットを開始してもいいと思います。ちょうど幼児用ですし、子供達が喋り始める時期に相当します。

  • たくさんの表現をインプットで学べて、それをアウトプットする機会となる
  • 英会話の先生の発言の意味が理解できるため、コミュニケーションが取れる状態である

まとめ

インプットが日本人が全然足りていないのは事実なので、それを増やす方法として英語イマージョン学習法はとても有効です。

一方で、英語イマージョン学習法におけるデメリットもあるので、これらを頭に入れて学習を続けていきましょう。

自分にあったコンテンツを探して、楽しく継続していきましょう。

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